2017年04月04日
新元素誕生がもう少し早かったら?
3月半ばに東京・上野の日本学士院で「ニホニウム命名記念式典」があり、理化学研究所が世界で初めて合成した原子番号113の新元素を「ニホニウム」と命名することが公式に宣言された。メンデレーエフが1869年に発表して以来、欧米勢が埋めてきた周期表に、初めてアジア生まれの元素が載ることになる。歴史的といっていい出来事である。その記念式典に参列して、さまざまなことを考えさせられた。 まず思ったのは、もし合成がもう少し早ければ、日本人によってニホニウムの命名が宣言されたはず、ということ...